一陽来復

2025年 - H1100×W340

詩句は、杜甫さんの「小至」からの引用です。

天時人事日相催  冬至陽生春又來

刺繡五紋添弱線  吹葭六管動浮灰

岸容待臘將舒柳  山意衝寒欲放梅

雲物不殊郷國異  教兒且覆掌中杯

天時も人事も日に日にせきたてられて

冬至に陽が生まれ 春がまたやって来た

刺繍の五紋には 弱線を添えて

吹く葭の六管が浮灰を動かしている

岸では 臘祭を待って将に柳がゆるやかに伸び

山意は 寒さを衝いて梅を放そうと欲している

雲も物も殊ならないが 郷国は 異なっている

子どもにちょっと掌中の杯をふせさせた

≪賛は、書道の師小川起石先生の揮毫≫