詩は、若山牧水さんの「枯野の旅」からの抜粋です。
草鞋よ お前もいよいよ切れるか
今日 昨日 一昨日(おとつい)
これで三日履いて來た
履き上手の私と 出來のいいお前と
二人して越えて來た
山川のあとをしのぶに
捨てられぬおもひもぞする
なつかしきこれの草鞋よ